スマホ認知症 思考力・判断力・集中力を奪われないために

スマホ認知症 思考力・判断力・集中力を奪われないために

著者 : 西岡壱誠

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定価 : 1100円(税別)

  • 判型 : 新書
  • 刊行年 : 2025/12/19 発売
  • ISBN : 9784584126196

内容紹介

スマホの過剰使用で注意力・記憶力・思考力が著しく低下する「スマホ認知症」が問題になっている。「自分で考え、選び、生き抜く力」を親子で育てるにはスマホとどうやって付き合えば良いのか? 東大生の勉強法を知り尽くした著者が贈る、デジタル時代の親子の新・バイブル!

 

目次

 

はじめに

 

スマホが奪った「考える時間」
「スマホ認知症」という新しい現象
スマホ禁止では解決しない
だからこそ、「考える力」を取り戻す
スティーブ・ジョブズは、自分の子どもにiPadを与えなかった

 

第1章 スマホ時代は、人にどんな悪影響を及ぼすか

 

スマホで過ごしている時間は1日平均4時間
ホームボタンのないスマートフォン
ボタンを押さない人生が勝手に流れていく
検索しない若者たち
サジェスト機能でその人に合わせたものが流れてくる
サジェスト機能は、人の思考を偏らせる
なぜ陰謀論が流行るのか
好奇心が減っている?
メモを取らなくていいという生徒たち
「Take a class」の本当の意味
「後からでいい」が生み出す、集中力の欠如
スマホ学習の罠
「見てるだけ勉強」では、頭は動かない
「能動的な視聴」ができる生徒だけが伸びる
「Take」の姿勢を持つ生徒と、持たない生徒の差

 

第2章  スマホ時代に出てきた「スマホ認知症」とは何か?

 

スマホ認知症とは?
服が多すぎるクローゼットと同じ状態の脳
参考書も情報過多に?
スマホ時代において、子供たちは「答えが出せなくなっている」
粘り強く考える力を奪うスマホ
子供たちは論理的思考ができなくなった
コピーアンドペーストの罠
単語テストの罠
今の時代こそ、手と口を動かそう
スマホが人生に与える悪影響とは

 

第3章  スマホ時代の生徒たちは、「選択」をしない

 

スマホ時代の進路指導
自分の人生を本気で考えた経験があるのか
合理的で、失敗を恐れるあまり「大成功」がない人生
スマホは「失敗」を回避させてくれるが…
大人は子供に失敗をさせないようにしすぎる
現代の大学受験のいい流れ・悪い流れ

 

第4章  「スマホとの付き合い方」厳守すべき5つのルール

 

スマホとの付き合い方は「家庭」で決まる
 1.上限ルール:「使う時間の上限をしっかり決めよう」
 2.時間指定ルール:「使ってはいけない時間帯は“夜”」
 3.併用ルール:「食事中にスマホを弄ってはいけない合理的な理由とは」
 4.通知ルール:「あえて通知を“見ない・返さない”時間をつくろう」
<おすすめの通知オフアプリ>
 ■ iOSの「集中モード」(Focusモード)
 ■ Androidの「デジタル・ウェルビーイング」(Digital Wellbeing)
 5.向き合いルール:「自分でしっかりルールを作れるようにしよう」
<参考> スクリーンタイム管理アプリ(iOS・Android共通)
 6.これらのルールを守ってもらうために

 

第5章 スマホ時代の勉強法とその落とし穴

 

スマホ時代の勉強法とは
答えのない問いを投げかける
  ① 哲学的な問い
  ② 文学的な問い
  ③ 思考実験的な問い
具体化と抽象化を使う親の関わり方
  1. 具体化の問いかけ
  2. 抽象化の問いかけ
思春期の問いを深めるサポート
答えを与えすぎるな!

 

第6章 スマホ時代に親は子供にどう関わるべきか?

 

スマホ時代の子育ての基本
  1.子どもの話をしっかり聞く
  2.進路を広げるコミュニケーションを
  3.時代の違いを理解する

 

まとめ

おわりに 〜選ぶ力を、もう一度〜

正解を選ぶ時代から、選んだものを正解にする時代へ
「正解がわからない」からこそ、考えることが意味になる
予測可能な社会に生まれる「不自由」
子どもたちに「選びとる力」を
最後に

<付録> スマホ時代に読みたいおすすめの本8選

著者プロフィール

西岡壱誠